<子守唄>



「ど、どうすればいいのでござろう?;」
「I don't know……;」
「お前らどっちでもいいから泣き止ませろよ!;」
「長曾我部殿がすればよかろう?!;」
「はぁ?!無理言うなよ!;」
「何やってんです〜〜?」



「「「佐助!!!」」」



武田の城のとある場所で、子供の泣き声と
いつもの武将三人の声が響き、
任務から帰ってきた佐助は気になり
様子を見にやってきた。
まるで救いの神が降臨したかのような
眼差しで見つめられる佐助は、
思わず後ずさってしまった。


「で、どうしたのその赤ん坊?」
「楓殿の娘で昼の間預かることになってな;」
「楓……あぁ、女中さんか。」
「泣き止まねぇんだよ;」
「そりゃあ、旦那達怖い顔して赤ちゃんみてるから」


佐助の言葉に三人それぞれ違うリアクションで
ショックを受けている中、幸村の腕から
泣いている赤ん坊を素早く受け取る。
佐助は頭の防具を外し、縁側に置くと、
にこりと笑みを浮かべあやし始めた。


「こわかったろ。何せ竜と鬼がいるんだし」
「んだとっ!?;」
「honey……その台詞はheveyだ…;」
「ほんとのことじゃない。旦那は煩かったんだよねぇ〜。よしよし」
「う………す、すまぬ;」
「旦那は素直で結構だけど……。」


静かになり佐助が赤ん坊を見ると、
泣きつかれたのかすやすやと眠ってしまっていた。
佐助は近くの客間から布団を出すように
元親に頼み、元親は渋々従った。


「静かにしててね。大将に報告に行って来るから。」
「「「承知」」」


佐助はそう言い残すと、音も無く部屋から姿をけした。
三人は暫く無言で、どうしたものかと視線を泳がせ、
最終的に赤ん坊に三人ほぼ同時に視線を向ける結果になった。
あるいみ神業的行動である。


「独眼竜の面が怖かったらしいぜ?」
「Haan?ナマハゲがいるからだろう?」
「鬼だ!!ナマハゲじゃねぇ!!」
「静かにするでござる。泣かせたら佐助が……」
「「うっ……?!」」
「……可愛いで御座るなぁ」


幸村は素直な感想を漏らし、元親は何かに気づき
視線をそちらに向けた瞬間、政宗の指が……。




―――ギュ…ッ



「what?!……マジかよ;」
「赤子は中々離さないらしいでござるよ?;」
「惚れられたな♪てわけで、俺が佐助を貰う♪」
「Kill you!俺が惚れてるのは佐助!honeyだけだ!」
「な?!佐助は某のものでござる!!」
「んだとぉ!!!」


―――ふ……ぇ…


「!?………ぁ;」
「あんたら、静かにって言ったよね?」
「さ……佐助;」
「どっかいってなさい!!」


報告から戻った佐助は三人を部屋から追い出し、
襖を閉めてしまった。


「………(お袋だな)」
「……(母上でござるな)」
「……(おかんだな……)」


こういう時だけ、三人は賛同するのです。










―――夕方。




「そろそろ、楓殿の仕事がおわるでござるな」
「佐助に知らせに行ったほうがいいんじゃねぇか?」
「oh!じゃあ俺がhoneyに知らせて」
「「破廉恥」」




――――♪



三人が騒いでいると、赤ん坊のいる部屋から
微かに歌声が聞こえた。
耳に声が入った瞬間三人は大人しくなり、
静かに声のする部屋へと向かった。
角を曲がると、視界には縁側に座り赤ん坊を抱き、
子守唄を歌う佐助の姿があった。


「very beautiful voice♪」
「っいつからいたのさ?!伊達の旦那!;//」
「ついさっきからだよな♪」
「うまいでござるな!佐助っ♪」
「うわぁ……聞かれちゃったよ。旦那、楓さんに赤ちゃん!!///」
「うむ。佐助、戻ったら某の部屋で歌ってくれ!」
「はぁ?!冗談きついって!///;」



眠れ良い子よ―――


―――腕に抱かれてすやすやと……。




意味不明文勃発(笑 いや、なんとなくほのぼのを 書きたくなっただけです;(汗



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