<星に願いを>



「今日も一日、長は御元気でおられた。」
「この小助、掟も守りました!」
「長!!命ッ♪」
「うむ、久々に一日休暇を頂けたしな。」


と、いうわけで「慕い隊」(忍び隊)の三人は、
幸村らが見える木の上から空を眺めていた。
才蔵は酒を二人の杯に注ぎ、三人杯を掲げ
一礼すると、ほぼ同時に飲み干した。
木の上から見上げる空は、ほんの少しだけでも
空に近づいている気がして。


「三人共、お疲れ様!」
「お……ッ長?!;」
「幸村様たちの所では?;」
「来ちゃった!お暇あげたのにお仕事してたでしょ?」
「い、いえ……///」



「「「(慕っていたのです!!!///)」」」



「はい、お裾分け♪」


佐助が現れたことで、三人は顔には出さないが、
内心ではかなり緊張していた。
憧れの長、見目麗しく可愛らしい長。
三人はとにかく幸せを噛み締めていた。


「あ、流れ星だね!小助」
「ですね!綺麗です//(長が…//)」
「才蔵、またそのうち手合わせしようね!」
「御意!(長と手合わせ//)」
「六郎、お一つ如何?」
「はっ、頂戴致します。//(長の酌!//)」




「「「(悦ッッ!!!///)」」」




何だかんだで忍び隊は佐助と仲良しなわけでして、
普段通りに過ごす四人でありました。






――――………。


「長、最近休みを取られていないでしょう?」
「少しお休みになって下さい。」
「そうですよ、俺達がおります故。」
「でもねぇ、……才蔵は?いいの?」
「勿論です。」
「ん〜、じゃあ、一刻だけ」


佐助は苦笑を浮かべ、才蔵の肩にもたれ掛った。
近頃休む暇がなかった佐助は目を閉じて
暫くすれば規則的な寝息を立て始めた。
それだけこの三人を信頼しているということを
寝息が示している。
六郎は布を佐助にかけてやり、小助は佐助が
外した額当てを受け取り袋にしまった。


「我等の願いは、ただ一つ。」
「この日常が、いつまでも続くこと」
「そして……。」



――――長が幸せであることを、心から願う。




慕い隊×佐助です! up★遅くなりすみませんでした!; 個人的で申し訳ないです!(笑 「長慕い隊」もよろしくです!(をい



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