<再会の誓いを天川に>
「このような宴は初めてだ!」
「宴じゃないんだけどねぇ……」
「皆、わかっているのだろうか」
「何をさ?」
「…………。」
「………?」
慶次は暫く固まり、佐助はその様子に首を傾げた。
約五分ほど経ったところで、慶次はバッと佐助から
後退り、顔を赤くした。
「さ……ささ…っ佐助殿?!」
「失礼しちゃうな〜、人を化物みたいに」
「す、すまん!!;」
「冗談だよ。で、何をわかってるって?」
「……人の命が短いことをだ。」
「それは……」
「年に一度では、二人は直に終わってしまうのではないか」
「ああ、なるほど。そっちね」
佐助は「ん〜」と、髪をかきあげ、空を見上げた。
「おれには、愛ってやつぁ、わからないから」
「っ……な!?」
「でも、年に一度だからこそ、絆を確かめられるんじゃないかな?」
苦笑を浮かべ、慶次を見る佐助。慶次は拳を握り締め佐助に近寄った。
きょとん、と何事かと目を丸くする佐助に、慶次は一呼吸置いてから
口を開き、話し始めた。
「初めて、会った日のことを覚えて?」
「ああ、うん。あの時はお世話様」
「俺は、その時“恋をする為”旅をしていた。」
「………へ?」
「そして、今はっきりと確信したんだ!」
―――佐助殿に愛してもらいたいのだと。
「慶次の旦那、…おれは///」
「今すぐ答えを出さなくてもいい。先に教わったからな」
―――年に一度だから、絆を確かめられる
「約束して欲しい。来年の七夕、ここで答えを出すと」
「…え〜と//」
「それまで一年!全身全霊を賭して体当たりさせて頂く!」
「えええ?!!///」
―――命短し、人よ恋せよ。……しかし焦るな。
―――恋は時を賭けるものなり。
慶佐!初書きです!!
連日初書きフィーバーですね(笑
次回企画終わりましたら
慶佐の出会いをUP☆しますよ。