『アッシュが病院に運ばれた』 その言葉に、ボクは心臓が凍りついたように、 体が冷えて、歯が噛み合わなくて、ただ震えて座り込んでしまった。 ユーリに担がれて病院に連れていってもらいながら、 「お前がそれでどうする!」と、説教されているうちに、 レンジでチンしたみたいに体は、動けるようになっていた。 「スマ?」 「アッシュく……ッ!!」 視界に入ったのは、似合わない包帯を両目を隠すように巻いた恋人。 「スマ…どこ?ねぇ……」 「あぁ、ごめんヨ、ここにいるカラ。」 よかった、と。伸ばした手に頬をよせるアッシュ。 伝わる熱は暖かく、生を感じる。 医者が言うには、目には問題ないらしい。 ただこまかなガラス片が入っている恐れがあるから、薬で保護しているらしいと、 ユーリから後に医者の言葉を告げられた。 ボクが我儘を言って、アッシュをまだ完治していないまま、城に返してもらった。 包帯のエキスパートだけあるから問題ないもん。 絡まり合うボクら。 アッシュはまだ包帯がとれていないから、家事は暫くお休み。 ボクはボクでできることを、ユーリとやるだけ。 「ボクの眼だったらよかったのニ」 「っスマイル!!」 パチンッ! 乾いた、いい音が鳴った。叩かれて、当然。 ボクは君を守れなかった。 当然の、むく―――。 「自分を大切にしない人は、嫌いッス!!」 「……!」 なんだ、お説教か。 でもアッシュ君も、人の事は言えないよね。 一番自分を、犠牲にする人。 「うん、ごめんネ」 ボクはアッシュに色々な意味で、謝った。
終り方変でしょうけれどこれで終わりなお話(w スマッシュもシリアス多いなあ;