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誰も傷つかないなんてことは、永久にありえない。
誰かを傷つけない方法なんて、ありはしない。


どれだけ優しさを持ち合わせていても。
どれだけ冷徹に振舞われたとしても。



傷つかない人間なんて、いやしないのだから。


そして、思うことがある。


優しすぎる人間。


その言葉は、在することは知っている。
知ってはいるのだが、考えてみよう。


優しすぎる人間は、馬鹿である。
愚弄している意味ではけしてない。
けれど、優しすぎる人間は、馬鹿を見る。


優しさを持ち合わせない人間は、
優しさを持ち合わせていないので、
優しさを持ち合わせた人間に対して
平気でその人を騙し、罵り、傷つける。


けれど、優しさは時に、兇器である。


「馬鹿だろ・・・あんたさ・・」


ほらね、馬鹿というんだ。


優しさによって傷ついても
笑顔でいるその人を、馬鹿と呼ぶんだ。


雨にぬれてぐしゃぐしゃになった地面に。
赤と茶色が混ざり合い。

グロテスクなグラデーションを醸し出し、
異臭も立ち込める。


「この、馬鹿者が!!」


ほらね、馬鹿呼ばわりですよ。
でも、後悔はしていない優しきその人。


どうして、自らを犠牲に出来るのだろう。

どうして、傷ついても笑顔でいられるんだろう。



「あんたが死んだら、生きる意味なんてないだろう!!」
「お前の居ないこの世に、何の価値があろうか!!!」


どちらにしても、優しさは迷惑だっただろうか?


けれど、その優しき人はその愚と呼ばれる行動に対して。




後悔は、ありはしないのだ。






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後書き
はい、久々なのに意味不明で申し訳ないです。
スランプは脱出できたかもです!
復帰だ!!復帰!!!
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